米検察当局、前IMF専務理事の訴追取り下げへ=報道

国際通貨基金IMF)の前専務理事であるストロスカーン被告が
米ニューヨークのホテルで客室従業員に性的暴行を加えたとして
訴追された事件で、米検察当局は23日に予定される法廷尋問で、
同被告に対するすべての訴えを棄却するよう判事に求めるとみられている。
米紙ニューヨーク・ポストが21日、匿名筋の話をもとに伝えた。

これによると、マンハッタン地区検察局は、同被告に対する
訴えの取り下げを勧告し、それに至る経緯を説明する手続きを行う見通し。

ストロスカーン被告は5月に起訴され、保釈後は自宅軟禁の状態にあったが、
検察当局は6月下旬、暴行被害を訴えたギニア出身の
ナフィサトゥ・ディアロさんが米国への亡命申請などで
過去について嘘をついていたと発表。

これを受けて、同被告の自宅軟禁は
7月に解かれたが、出国は認められていない。

NYポスト紙によると、検察は今回の手続きで、
ディアロさんの信用性に関する懸念を細かく説明し、
合理的疑いの余地なく容疑を立証できるとは
考えていないことを明らかにする見通し。

ロイターはこの報道内容を確認できていない。

マンハッタン地区検察局はコメントを控えた。