欧州銀は増資の必要ない、欧州は十分な措置講じている=欧州委

国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事が
週末の講演で欧州の銀行は資本再編が必要と
指摘したことを受け、欧州委員会は29日、
欧州はすでに十分な措置を講じており、
域内銀行に増資の必要性はないとの見解を示した。

IMFのラガルド専務理事は27日、米ワイオミング州
ジャクソンホールで講演し、欧州の銀行は資本再編が
必要だと指摘、民間のチャネルを通じて
実施することが望ましいが、何らかの欧州全体の枠組みを
通じた公的資金の注入が必要になる可能性もあるとの考えを示した。

欧州委員会のアルタファ報道官はこれに対し、
欧州銀はストレステスト(健全性審査)後に合意した
範囲を超えて増資する必要はないとの立場を示し、
「(銀行資本をめぐる)欧州連合EU)とIMFの協議は
既に行われ、IMFは協議の結果やストレステスト後の
決定事項を十分認識している」と述べた。