第95代首相に野田民主新代表、衆参両院が指名

衆議院は30日午後の本会議で首相指名選挙を行い、
民主党野田佳彦代表を第95代、62人目の首相に指名した。

参議院も午後の本会議で首相指名選挙を行い、
野田氏を新首相に指名した。

衆議院での首相指名選挙の結果は、野田民主代表が308票、
谷垣禎一自民党総裁が118票、山口那津男公明党代表が21票、
志位和夫共産党委員長が9票、福島瑞穂社民党党首が6票、
渡辺喜美みんなの党代表が5票、
平沼赳夫たちあがれ日本代表が4票などとなった。

参議院では1回目の投票で過半数を獲得した議員がいなかったため、
上位2人となった野田民主党代表と谷垣自民党総裁との間で
決選投票が行われ、野田氏が110票、谷垣氏が107票を獲得した。
24票が白紙だった。

菅内閣は30日午前の閣議で総辞職した。
野田佳彦新内閣が認証式を終え、正式に発足するまでは、
菅内閣職務執行内閣を務める。

民主党政調会長の打診、受けると伝えた=前原前外相
民主党前原誠司前外相は30日、野田佳彦代表から
政調会長就任の打診があり、受けると
伝えたことを明らかにした。
党本部で記者団に語った。

前原氏は、政調会長として「とにかくいろんな人の声を聞いて、
野党との交渉をしっかりやりながら、政策をまとめ、
日本を前に進めていく」と語った。

今回は政調会長専任となり、閣僚ではないという。

輿石東参院議員会長が幹事長に内定したことについては
「適任だと思う。全党の挙党一致体制、全員野球体制を
作るには最適だ」と語った。

民主幹事長に輿石氏
野田佳彦新首相(民主党代表)は30日、党幹事長に輿石東参院議員会長を
充てる人事を内定した。

輿石氏は小沢元代表と近い。

党内に「挙党態勢の象徴になる」と待望論があることから、
野田氏は適任と判断した。

民主国対委員長に平野元官房長官の起用内定
野田新首相(民主党代表)は30日、次期国会対策委員長
平野博文官房長官の起用を内定した。

野田氏は同日夜、党本部で平野氏と会談して
就任を要請し、平野氏も受諾した。