豪基調インフレ率は算出開始以来の低水準、来週利下げの公算大

オーストラリア連邦統計局が26日発表した第3・四半期の
消費者物価指数(CPI)は小幅な伸びを示したものの、
基調インフレ率は予想を大きく下回った。

豪準備銀行(RBA)が早ければ11月1日の
次回金融政策会合で利下げに踏み切る上で、障害はなくなった。

CPI統計発表後、豪ドルは0.5米セント下落。

銀行間先物は急上昇し、市場は来週の25ベーシスポイント
(bp)の利下げを織り込んでいる。

RBAはすでに、インフレ懸念は和らいでいるとし、
最新の指標でインフレ改善が確認された場合に
利下げに踏み切る可能性を示唆していた。

第3・四半期の総合インフレ率に相当するオールグループは
前期比0.6%上昇で、市場予想と一致した。

一方、基調インフレ率は前期比0.3%にとどまり、
市場予想0.6%の半分。

統計局が同指数の算出を開始した
2002年以来の低水準となった。

第2・四半期のRBAトリム平均値CPIと
加重中央値CPIは、ともに前期比0.8%上昇に修正された。

市場は来週に25bp、クリスマスまでにさらに
25bpの利下げを完全に織り込んでいる。

RBAはほぼ1年間、
政策金利を4.75%に据え置いてきた。