ギリシャ救済に向けたユーロ圏首脳の合意はユーロも救った=仏経済相

バロワン仏経済・財政・産業相は27日、ギリシャ救済に向けた
ユーロ圏首脳の合意は実質ユーロを救済することになる
野心的でグローバルな対応だと指摘した。

バロワン経済相は、RTLラジオのインタビューで
「(今回の対応は)事態の打開、経済回復、ユーロ圏と
世界成長の安定につながる」とし「その意味で、
野心的でグローバル、かつ信頼できる対応だ」と述べた。

合意はユーロを救ったかとの質問に「もちろんそうだ。
危機拡大のリスクがあり、システミック危機の
様相を呈していた」と答えた。

合意は信頼再構築に向けた最初の一歩だが、
来週カンヌで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議が
一段の措置を打ち出す必要があるとの認識も示し
G20は、財政立て直し中の国々がその取り組みを
継続するための適切で具体的な措置、
グローバルな活動を支援できる国向けの
具体的な措置を講じる必要がある」と述べた。

26日、ユーロ圏首脳会合に先立ち開かれた
欧州連合EU)首脳会議は、域内の銀行に、
2012年6月末までに中核的自己資本比率
9%に引き上げることを求めることで合意した。

欧州銀行監督機構(EBA)は、この基準を
達成するために追加で1060億ユーロの
資本調達が必要との試算を示した。

バロワン経済相は、フランスの銀行については
88億ユーロの調達が必要だが、
公的資金を注入する必要はないと述べた。