円高・産業空洞化対策に取り組むことが喫緊の課題=安住財務相

安住淳財務相は28日午後の衆院本会議で財政演説を行い、
過去最高値圏を推移し続ける円高に対応するため
「産業空洞化対策などに取り組むことが喫緊の課題」と表明し、
日本経済を自立的な回復軌道に乗せるよう「全力を挙げる」方針を示した。

財務相はまた、東日本大震災からの復旧・復興が、
野田佳彦内閣が取り組むべき「最大かつ最優先の課題」
だと改めて指摘。

本格的な復興への取り組みを加速することが重要だとしたほか、
原子力発電所事故による災害の収束に「国の総力を挙げて
対応しなければならない」とも述べた。

政府がこの日、国会に提出した
2011年度第3次補正予算の総額は12兆1025億円。

復興対策経費として9兆2438億円を計上し、
産業空洞化対策など約2兆円の円高対策も盛り込んだ。