ハンガリー、IMFとEUに金融支援を打診
国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)は21日、
ハンガリー政府から金融支援を求める打診が
あったことを明らかにした。
ハンガリーはこれまで国際支援を拒む方針を
堅持してきたものの、ユーロ圏債務危機に加え、
同国の精彩を欠く景気見通しや格下げの可能性を背景に、
政策を反転させる格好となった。
IMFのラガルド専務理事は声明で「IMFはハンガリー当局から、
金融支援の可能性を探る要請を受けた。同国当局は同様の要請を
欧州委員会にも送り、IMFか欧州委から得られた支援を
危機の予防手段としたい意向を伝えてきた」と述べた。
さらに、現在ブダペスト入りしているIMFのチームが
ワシントンに戻り、理事会と協議する方針を示した。
欧州委も声明で「ハンガリー当局からこの日、
EUによる金融支援の可能性をめぐる要請を受け取った。
ハンガリーは、EUから受けるいかなる支援も
予防的措置になるという考えも表明した」とした。
ハンガリーの通貨フォリントは、同国の格付けが
注目されるなか、前営業日の上げを一部削った。
前営業日は、同国がIMFと新たな形での協調をめぐり
協議を開始する方針を示したことを受け急伸していた。