仏国債利回りは依然好ましい水準=バロワン経済相

フランスのバロワン経済・財政・産業相は21日、
フランスの国債利回りは引き続き
「極めて好ましい」水準との見解を示した。

同相は声明で、今月発表された、財政赤字
今後5年間で総額650億ユーロの削減する計画策は
「仏経済成長にマイナスの影響を及ぼすことはない」と述べた。

格付けムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの日、
国債利回りの最近の上昇や先行きの景気見通しの弱さが、
同国の格付けにマイナスの影響を与える可能性があると指摘した。

国債庁も同日、仏国債と独連邦債の利回り格差は
拡大しているものの、仏国債利回りは依然として
歴史的な低水準付近で推移しているとの認識を示した。

声明で「期間が中・長期の仏国債の平均利回りは
低水準にとどまっている」とし、「年初からの11カ月、
利回りは2.78%で推移しており、ユーロ導入以降、
前年に記録した2.53%に次ぐ低水準となっている」とした。