中国広東省で抗議活動が再燃、土地接収や労使紛争めぐり

中国南部の広東省で、土地の差し押さえに
抗議するデモや労使紛争が再燃している。

同省陸豊市では21日、目撃者によると、土地の差し押さえなどに対する
苦情に当局が対処していないとして、約4000人の農民らが市庁舎を取り囲んだ。

この問題をめぐっては、数百人の市民が2カ月前、
市庁舎を荒らすなど暴動を起こしていた。

ロイターに写真を送ってきたある村民は、土地開発業者と役人との
「談合」に対する対応を当局が怠ったと非難。

「彼らは何もしてくれなかった。
うそをついたんだ」と語った。

また、低迷する米国経済や欧州債務危機などで
海外での中国製品の需要が弱まっている中、
同州など中国の巨大輸出産業の拠点となっている地域では、
賃金や待遇をめぐる労使紛争が再び起こり始めている。

22日付の香港紙によると、過去2〜3日にわたり、
深センのブラジャー工場で働く少なくとも
500人の女性工員が残業手当をめぐり抗議。

また、別の報道によると、東莞市にあるナイキや
アディダスなどの靴を製造する台湾の工場で
働く数千人が先週、賃金カットなどに抗議してストライキを行った。