先進国、日本のような「失われた10年」に=スロベニア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクラニェツ・スロベニア中銀総裁は、
1990年代から超低成長が続いている日本のような状況に、
他の先進国も陥る恐れがあるとの懸念を示した。

同総裁は25日発刊の週刊誌ムラディナに掲載されるインタビューで、
ユーロ圏の景気減速は「予想よりもかなり長引く」との予想を示し、
世界全般的に低成長、もしくはゼロ成長が現実化する恐れがあると述べた。

その上で「日本のように10年間にわたり低成長が続いた場合、
先進国が失われた10年間に直面したとしても、
特に驚きはしない」と語った。

また、ユーロ圏債務危機については、単一通貨ユーロの
保全に向けた政治的意思は存在するとの考えを示した。

ただ「最悪の危機に見舞われているとの認識を忘れてはならない」とし、
「異なる基盤の上にシステムを構築する必要がある」と述べた。