一部の欧州諸国、国内銀行に国債購入を促す=WSJ紙
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は、
関係筋の話として、イタリアやポルトガルなど
一部の欧州諸国が国内銀行に対して
国債購入を促していると伝えた。
WSJによると、欧州の銀行は新たな自己資本規制に対応する
必要性などを背景に、保有するソブリン債の売却に着手している。
そのため、一部の国は国内銀行に対し、国債の購入継続
あるいは少なくとも売却の中止を求めている。
WSJはまた、一部の国は日々の政府運営資金を賄うため、
国内銀行に対して融資を要請していると伝えた。
スペイン中銀によると、スペインの銀行による
公的セクター向け融資は1〜9月に14%増加し、
870億ユーロ(1161億6000万ドル)に達した。
WSJによると、スペインでは全体の融資は2.6%減少しており、
融資が拡大したのは政府セクターだけだった。
一方、WSJがポルトガル中銀のデータに基づいて
伝えたところによると、ポルトガルでも1〜9月に
企業向け融資が減少したにもかかわらず、
政府傘下組織向け融資は14%増加した。