バークレイズ・キャピタルが銅取引で巨額損失、担当者は退社

英銀バークレイズの投資銀行部門、バークレイズ・キャピタルが、
銅など金属先物相場の取引で巨額の損失を出し
運用担当者が退社したことが判明した。

トレーダーによると、バークレイズ・キャピタル
金属取引デスクは、ロンドン金属取引所(LME)の銅先物
アルミ先物の取引で数千万ドル規模の損失を出し、
責任者のIAin MAcrAe氏やChristiAn SAunders氏が22日に退社した。

バークレイズは個人名を公表しない方針を示し、
損失額についても具体的な額は示さず「巨額」と述べるにとどめた。
ただ異常な取引はなかったとしている。

トレーダーによると、MAcrAe氏は今年の夏、
LME銅の指定在庫が減少すると見込み、
ロング(買い持ち)の戦略をとった。

しかし、8月初めに1トン=9900ドルだったLME銅は
その後下落、9月末までに6635ドルまで下落し、
同氏の見立ては外れた。

バークレイズの調査分析チームは今年、銅相場に強気で、
7月中旬に出したリポートでは、第4・四半期には
平均1万2000ドルに上昇するとの予想を示していた。

実際には第4・四半期は
平均7530ドルで推移している。