2011年度の米政府会計報告、純負債が1兆ドル超増加=財務省

財務省が23日発表した2011会計年度(2011年9月30日終了)の
会計報告書によると、米国政府の純負債額は前年度から
1兆ドル以上増加したことが明らかになった。
国債費や連邦政府の給付金の増加が背景。

負債が資産を上回った額である純負債は14兆7850億ドルと、
前年度の13兆4730億ドルから拡大した。

一方で、2011会計年度の運営収支の赤字額は1兆3130億ドルと、
前年度の2兆0800億ドルから縮小した。

主に、政府の年金支払い額が
今後減少するとの見通しを反映している。

ガイトナー財務長官は会計報告書に添付した書簡で
「純負債額を持続可能な水準に回復するためには、
歳入拡大のための税制改革や給付金制度を長期にわたり
持続可能なものとするための変革など、一層の大規模な
改革を行う必要がある」と指摘した。