中国、台湾野党・民進党は「台中関係脅かす」と警告

中国は28日、中国からの独立を支持する台湾の野党・民主進歩党
民進党)に対し、同党の対中関係に関するスタンスは
平和的な共存を脅かす可能性があると警告した。

1月14日の台湾総統選挙と議会選挙を前に、
中国は台湾に経済的なインセンティブを提供する一方、
民進党に投票すれば重要な貿易関係が
損なわれるとの警告を発してきている。

中国は、一連の台中間の協定締結を実現してきた
親中派の現職・馬英九総統が再選を果たし、
緊張緩和政策を続けることを望んでいる。

民進党の蔡英分主席は、台湾独立を強く支持した
陳水扁前総統よりは穏健なスタンスを取ろうとしているものの、
中国は民進党に対する嫌悪感をあらわにしてきた。

中国国務院台湾事務弁公室の楊毅報道官は定例記者会見で、
前政権の時代に戻ることは大きな打撃になると指摘した。

民進党陳水扁前総統は2000年から
2008年まで政権の座にあった。

同報道官は、台湾独立を掲げることは陳水扁前総統の時代への
後戻りを意味し、台中関係の平和的な発展を必然的に
脅かすことになる、と警告した。