中国政府が対中直接投資の指針公表、技術革新につながる投資歓迎

29日に公表された海外から中国への直接投資(FDI)に関する
ガイドラインによると、中国政府が環境分野への投資や、
技術革新につながるような投資を希望していることが分かった。

全体で29ページのガイドラインは、中国国家発展改革委員会
(NDRC)のホームページ上に掲載された。

これまでの指針を改定したものであり、
2012年1月30日に発効する。

海外からの投資を促進するセクター、制限するセクター、
完全に禁止するセクターが列挙されており、
プロジェクト承認や課税の扱いなど、中国への海外投資に
関する政策決定上の指針と位置付けられている。

たとえばガイドラインでは、中国政府が
もはや外国の投資を希望していないセクターとして、
自動車工場やポリシリコン工場が挙げられている。

逆に、病院や金融リース会社への投資は
歓迎する、としている。

NDRCは声明で「海外からの投資を最大限活用することを
目的としており、技術革新や産業の近代化を
推し進めることが狙いだ」と説明。

NDRCは、中国に新たな技術やノウハウをもたらすような投資、
電池リサイクルなど環境ビジネス分野への投資を特に歓迎するとしている。