欧州石油大手のペトロプラス、破産申請を準備

スイスを本拠とする欧州の独立系石油最大手の
ペトロプラスが破産申請を準備している。

12月に与信が引き揚げられた後、銀行団と交渉を続けていたが
合意に至らず、銀行側が一定期間内の債務返済を通告したため
破産申請に踏み切ることになった。

シニア債と転換社債債務不履行
(デフォルト)に陥ることになる。

ペトロプラスは23日、スイスでの
上場株取引停止を要請していた。

同社取締役会はスイスでの破産申請を準備しており、
スイス以外でも同様の申請を行う。

声明では「事業を支障なく停止し、あらゆる利害関係者のために
価値を保全することが最優先課題」としている。

精油マージン低下と、プライベートエクィティの資金を
元手にした買収による債務拡大が経営を圧迫していた。

同社の社債は2014年償還のシニア債6億ドル、
2017年償還のシニア債6億ドル、2019年償還のシニア債4億ドル、
2015年期限の転換社債1億5000万ドル、2013年期限の転換社債5億ドル。

欧州内で精油施設5カ所を運営していたが、
原油代金の支払いが困難となるなか、3カ所で
稼働を停止、残り2カ所でも生産を半分以上削減していた。