景気判断を3期ぶり下方修正、持ち直しに「緩やか」追記=財務局長会議

財務省は25日午前、全国財務局長会議を開き、
2011年10〜12月期の景気判断を3期ぶりに下方修正した。

欧州債務危機などを背景に外需が伸び悩み、
自動車など生産の持ち直しが緩やかとなったため。

全国11地域のうち、東海や中国、
九州など5地域が景気判断を引き下げた。

10〜12月期の総括判断は「厳しい状況にあるなか、
地域差はみられるものの、全体として緩やかな
持ち直しの動きとなっている」として、
7〜9月期の表現に「緩やかな」を追記。

景気の持ち直し傾向は続いているものの、
欧州問題や中国の景気減速などを受けて輸出が鈍化、
国内でも景気回復の勢いが緩慢となってきたことを示した。

外需減速の影響が大きかった
生産の判断は、8地域が下方修正。

自動車を中心とする輸送機械
一般機械などで、海外需要の鈍化が響いた。

タイの洪水の影響も一時的ながら加わったという。

先行きは11地域の大半が、政策効果や
復興需要による持ち直し傾向を見越した。

ただ同時に「海外景気の動向」や「為替レートの変動」を
下振れリスクとして挙げる報告が相次いだ。