仏・ベルギー、EU首脳会議でドイツ説得へ=関係筋

フランスとベルギーは、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と
今年7月に発足する常設の金融安全網である
欧州安定メカニズム(ESM)を統合し、
7500億ユーロ(9980億ドル)規模の
救済基金を創設することを支持している。

仏大統領府筋が24日、ロイターに対し明らかにした。

投資家やEU当局者は、3月1〜2日の欧州連合EU)首脳会議で、
域内首脳がEFSFとESMの統合案について合意することを望んでいる。

ただドイツはこれに反対しており、救済基金の融資能力を
現在の5000億ユーロから拡大する必要はないとの立場だ。

関係筋は、サルコジ仏大統領とベルギーのディルポ首相の会談後、
「ESMの迅速な稼動、及びESMをEFSFとの統合を通じて
強化する必要性について、双方の意見が一致した」とし、
「われわれは、この問題を3月に再度協議するとの意向を
すでに示しており、ドイツを説得する必要がある」と述べた。

これに先立ち、アイルランドのケニー首相も「債務危機拡大懸念に
対処するため、欧州には強固なファイアウオール(防火壁)を
構築する必要がある」と述べ、危機対応能力の強化を
支持する考えを示していた。