中国、国境を越えた資金フローの監視強化へ=国家外為管理局

中国国家外為管理局は27日、ウェブサイト
(www.safe.gov.cn)上に声明を掲載し、
人民元は昨年下半期に大きく変動した後、
今年は均衡水準に向かっていくとの
見通しを示すとともに、発展途上にある
外国為替市場で投機を抑制するため、国境を越えた
資金フローへの監視を強める方針を明らかにした。

中国では昨年10〜12月期に
かつてない規模の資金が流出した。

中国人民銀行中央銀行)は今月20日
人民銀行と商業銀行が1月に1409億元
(223億7000万ドル)の外貨を購入し、
資本フローが4カ月ぶりに流入超に
転じたことを明らかにした。

過去3カ月は流出超で、
12月は1003億元の流出超だった。

国家外為管理局は「2011年下半期、特に第4・四半期以降、
わが国の外国為替の状況は著しい変化に遭遇した。
人民元は均衡水準に向かっていくだろう」と予想した上で、
「国境を越えた資本フローの流れに
大いに注意を払っていく」方針を示した。

また、資本の流出と同様、突然の資本の流入についても
さらに対策を講じる意向を表明した。