外貨準備のドルの割合、11年第4四半期に62.1%に上昇
国際通貨基金(IMF)が30日発表した
2011第4・四半期の世界の外貨準備に
関するデータによると、内訳が判明している
世界の外貨準備に占めるドルの比率は
第3・四半期の61.8%から62.1%に上昇した。
ドル高が主因とみられている。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS
(旧NY商品取引所)ドル指数は
第4・四半期に2.1%上昇した。
対ユーロでは、ドルは3%強上昇している。
一方、ユーロの占める割合は
25.6%から25.0%に小幅低下した。
世界の外貨準備は過去2年間増加傾向にあり、
第4・四半期には10兆2000億ドルに達した。
ただ中国など一部中銀は内訳を公表しておらず、
判明している内訳は、実態を
正確に表していない可能性もある。
内訳が判明していない外貨準備は
4兆5500億ドルに上った。
全体の46%に相当する規模で、主に中国保有の
外貨準備が大きな割合を占めると見られている。
その他の通貨(ドル・ユーロ・円・
ポンド・スイスフラン以外)
の割合は4.8%から5.1%に上昇した。
アナリストは豪ドルやカナダドルなど
資源国通貨がこの中に含まれるとみている。