ジョルダン暫定総裁、スイス中銀新総裁に就任
スイス政府は18日、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)の新総裁に、
トーマス・ジョルダン暫定総裁(49)を任命した。
ジョルダン氏は、1月のヒルデブラント前総裁の
辞任以降、暫定的に総裁を務めていた。
また、財務省高官のフリッツ・ツアブリュック氏(52)が
SNB理事会メンバーに任命された。
同総裁は、現在1ユーロ=1.20スイスフランに設定している
フランの対ユーロ相場上限について、中銀理事会メンバー全員が
これを維持することに注力しているとの考えを示した。
ジョルダン総裁は記者会見で「私が(上限の)継続を
支持するのは明らかだ。ユーロ/スイスフラン相場の
下限は絶対不可欠」と言明。
「理事会メンバー全員がこのスイスフランの
上限設定を全面的に支持している」と述べた。
その上で「ユーロ圏債務危機などを背景に、
当面は金融政策をめぐり厳しい環境に
直面すると想定すべき」と述べた。
ただ上限をさらにスイスフラン安・ユーロ高の水準に
設定するかどうかに対する質問には、直接的な回答を避けた。