NZ中銀が政策金利据え置き、自国通貨高による政策への影響を警告

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は26日、
政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを
2.50%に据え置くと発表した。
インフレの低下と自国通貨高を理由に挙げた。
ただ、持続的な自国通貨高は
政策に影響を及ぼすと警告した。

ボラード総裁は「現在のところ、オフィシャル・キャッシュレートを
2.50%に維持することが適切だ」と述べた。

その上で、NZドルは最近の商品価格の下落にもかかわらず、
依然として高値を維持していると指摘。

この状況が続けば、今後の政策に
影響を及ぼすとの見解を示した。

総裁は「他の状況が変わることなく、為替相場
高水準を維持した場合、中銀は金融政策の見通しを
再評価する必要がある」と語った。

中銀は3月の会合では、インフレ期待の低下と
自国通貨高によって政策金利を据え置くことが賢明としていた。

今回の中銀の声明を受け、企業・消費者信頼感や
住宅価格の改善にもかかわらず、より長期にわたって、
金利が維持されるとの見方が強まった。