中国はさらに市場開放すべき=米カーク通商代表

米国のカーク通商代表は26日、中国に対して
さらなる市場開放を求める考えを示すとともに、
ロシアでの米企業の活動を支援するためロシアに対する
ジャクソン―バニク修正条項の適用停止を
検討していると明らかにした。

ジャクソン―バニク修正条項は、移民規制や
人権侵害を行っている「非市場」経済国と
米国との貿易を規制する法律。

カーク代表がシンガポールで企業関係者らに
語ったところによると、米企業がロシアにおいて
他の世界貿易機関WTO)加盟国の企業と
公正な競争ができるようにするため、オバマ政権は
ロシアへの同条項適用を打ち切ることを検討している。

同代表は「われわれは、中国が市場を開放すれば、
世界の繁栄にもっと貢献できると確信している」と述べた。

米国が目指している環太平洋連携協定(TPP)については、
各国に対して「野心的な目標を達成するために必要な
困難な選択」を行うよう呼び掛けた上で、「われわれの成功は
協定の成立そのもので判断されるものではない。最終的に
当初目指していた高い基準が達成されたかどうかや、
すべての貿易相手国にとって経済的利益
もたらされたかどうかで判断される」と語った。