独仏首脳が成長促進で連携確認、来月のEU会議で共同提案へ

就任したばかりのオランド新フランス大統領と、メルケル独首相は15日、
首脳会談を行い、欧州の成長促進に関する考え方に相違があることを
認める一方、来月末の欧州連合EU)首脳会議で共同提案を行うべく
連携していくことを確認した。

オランド大統領は共同記者会見で、EUが合意した新財政協定について
「成長の側面を盛り込むよう再交渉したい」と改めて主張した。

オランド大統領は選挙戦で、重債務国の財政緊縮を推進する
メルケル首相を激しく批判。

メルケル首相も、サルコジ氏支持を公言していた。

しかし両首脳は、この日の記者会見では、
結束の演出に腐心。

メルケル首相は「経済成長をどのように実現させていくのか、
様々な考えを協議していきたい」と述べた。

両首脳は、6月末のEU首脳会議で、経済成長促進に関する提案を
共同で行うことを目指すことで一致した。

再選挙の実施が決まったギリシャについては、オランド大統領は
メルケル首相と同様、私もギリシャがユーロ圏にとどまることを
希望する」とした上で「欧州には成長や経済活動を支援する措置を
導入する用意があることを、ギリシャ側に
伝えられればいいと思う」と述べた。