ECB3年物オペ、第3弾実施の観測高まる=フィッチ調査

最近のユーロ圏危機の再燃を受け、欧州中央銀行(ECB)が
向こう1年以内に3回目の3年物長期資金供給オペ(LTRO)を
実施するとの観測が銀行関係者や投資家の間で高まっている。

格付け会社フィッチ・レーティングス
15日公表した四半期調査で明らかになった。

調査では、回答者の3分の1以上が
3年物オペの追加実施を予想。

フィッチは「LTRO第2弾の効果は
既に薄れている」と指摘した。

回答者の38%がLTRO第3弾が必要になると答えたのに対し、
16%はオペでこれまでに供給された資金は銀行が構造的不均衡を
是正する時間を稼ぐのに十分だと回答した。

フィッチは回答者の数を明らかにしていないが、回答者による
債券資産運用総額は推定で5兆6000億ドルとしている。

また調査の対象となった債券投資家の約25%は、ユーロ圏の銀行が
発行する無担保債券を購入する考えはないと回答した。