英ICAPが為替取引システムEBSを見直し、夏の作業完了目指す

金融仲介取引業者の世界的大手、英ICAPは26日、
同社の為替電子取引プラットフォーム「EBS」の見直しを
目指し、現在顧客との協議を進めていると明らかにした。

広報担当者は電子メールで、今夏に見直し作業を
終えるとの見通しを示した。

ダウ・ジョーンズは同日、ICAPがレート表示の
小数第5位を廃止して0.5ピップべースでのレート提示を
採用することを検討中だと伝えた。

記事によると、銀行セクターの
顧客からの要望を受けての対応という。

超高速取引(HFT)トレーダー向け為替取引システムを
運営するカナダのOANDAのトニー・セーバー最高技術責任者
(CTO)は、この見直し計画について、EBSの価格提示回数が
事実上減少するため、伝統的な方法で取引を行う
一部の銀行系パートナーにとっては
取引がし易くなるとの見方を示した。

また、検討中とされる変更は
自社事業に影響しないと述べた。

「OANDAはEBSのような方法で銀行に
流動性を供給していない」としている。

EBSでは、レート表示の小数第5位を
2010年後半から追加した。

市場筋はこれについて、
超高速取引トレーダー向けの措置だと話していた。