英バークレイズ、LIBOR操作疑惑で4.53億ドル支払い和解
ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の操作疑惑で
調査を受けていた英銀大手バークレイズは27日、
米英当局に総額4億5300万ドルを支払うことで
和解したと明らかにした。
バークレイズは、金融危機時に借り入れコストの実態を
隠すため故意に低いレートを提示したことを認めた。
LIBOR操作は自行のトレーディングポジションに
有利な状況を作る狙いもあった。
バークレイズは今回、米商品先物取引委員会(CFTC)と
米司法省、英金融サービス機構(FSA)と民事で和解したが、
カナダ当局の調査は続いている。
また司法省は、銀行同士が申し合わせてLIBORを
操作していた事実を確認したとし、引き続き
刑事捜査を進めていることを明らかにした。
バークレイズ経営陣が操作するよう
圧力をかけていたケースもあるという。
バークレイズのダイアモンド最高経営責任者(CEO)は、
今回の問題で同行に対する顧客の信頼が損なわれることを
認識しているとした上で、自身を含め上級幹部が今年、
賞与の受け取りを見送ることを明らかにした。