米下院委員会、FRBの金融政策を監査する法案を可決

米下院監視委員会は27日、連邦準備理事会(FRB)の
金融政策決定に関する監査を可能にする法案を可決した。

この法案は、FRBを批判してきた
ロン・ポール米下院議員(共和党)が提出していた。

監視委員会で法案が可決されたことで、
下院本会議での採決にかけられる。

下院共和党のエリック・カンター院内総務は先月、
7月に採決するとの見通しを示していた。

下院監査委員会のダレル・アイサ委員長は「FRB
バランスシートは3兆ドル近くに達している。真剣に
監査すべきだった時期はとうの昔になっている」と述べた。

FRBは法案についてコメントを拒否した。

FRBが借り入れ金利の押し下げや経済成長の後押しを
目指して国債モーゲージ債の買い入れを進めてきた結果、
バランスシートは金融危機以前の約8000億ドルから、
約2兆8000億ドルに拡大している。

FRBによる銀行救済策や異例の金融緩和策に対しては、
民主、共和党を問わず批判が広がっている。

FRBの監査を目指した同じような法案は2010年にも
下院で承認されたが、同年7月に成立した
ドッド・フランク金融改革法の中で内容が薄められていた。