ポルトガル首相、選挙戦よりも緊縮財政堅持する姿勢を強調

ポルトガルコエリョ首相は、欧州連合EU)/
国際通貨基金IMF)の支援条件を堅持するためなら
選挙で敗退することも辞さないとし、緊縮財政を
推進する姿勢を表明した。

首相は23日夜、自身が率いる中道右派社会民主党の会合で
党代表に対し「われわれが現在進んでいる道は、正しいとか
間違っているとかの問題ではない。唯一の可能な道だ」と言明。

「国を救うために国内選挙で敗退しなければならなくなっても、
それがどうしたというのか」と述べ、緊縮財政策を堅持する
姿勢を強調した。

総選挙は3年後だが、今年はアソーレス諸島の選挙、
来年は地方議会選を控えている。

ポルトガルは、財政再編に向けた改革と緊縮措置の履行で
EUIMFから、一定の評価を得ている。

多くのエコノミストが、同国は市場に復帰する前に
追加支援が必要になる可能性があるとの見方を示すなか、
政府は財政目標達成に一段の追加資金も期限延長も
必要ではないとしている。