LIBOR不正は過去の問題=英FSA長官

英金融サービス機構(FSA)のターナー長官は24日、
ロンドン銀行間取引金利LIBOR)の設定をめぐる不正は
過去のものであり、代替指標の導入には問題が
伴うとの見方を示した。

長官はブルームバーグ・ニュースのイベントで
「(LIBORは)2009、10年以降、概ね堅固だと思う」
と述べ、「できるだけ誠実に行うよう努力が
払われている」との見方を示した。

LIBORは銀行が提示すると申告した金利に基づいて算出され、
実際に提示した金利をベースにしていないため、各行の申告が
誠実であるかどうかに質が左右される。

ターナー長官は、2011年初め以降、銀行には申告金利の質を
規制当局に証明することが義務付けられていると指摘し、
「意図的な操作という点で過去の問題にわずかでも
類似することが現在も行われているとすれば、
極めて意外だ」と述べた。

その上で、現在非常に多くの取引契約がLIBOR
連動しているため、実際の取引をベースにした指標に
切り替えようとすれば大きな問題が生じるとの見方を示した。