イタリア、来年はGDPがゼロ成長の見通し=経済相

イタリアのグリッリ経済相は25日付コリエーレ・デラ・セラ紙に対し、
同国の国内総生産GDP)が今年2.1%縮小し、来年はゼロ成長になる
との見通しを示した。

世界的な危機の深刻化が、回復の見通しに
影響を及ぼしているという。

この予想は、少なくとも1年間は継続している
イタリアのリセッション(景気後退)に対する
政府の悲観論を反映したもの。

これが2兆ユーロ規模の財政赤字削減への
取り組みを阻害する可能性がある。

グリッリ経済相は先月、イタリアの今年の
GDP縮小率について2%未満との予想を示し、
来年に景気が回復する望みは薄れたとしていた。

これより前には今年の
GDP縮小率を1.2%と予想していた。

コリエーレによると、グリッリ経済相は24日の閣議
「2013年には、成長率が横ばいとなる兆しがある」と述べた。

イタリア国家統計局(ISTAT)が今月に入って
発表したところでは、イタリアのGDP
第2・四半期に前年比で2.5%縮小した。

グリッリ経済相は今月、成長率の低下はイタリアが
名目上の財政赤字を2012年に対GDP比で1.7%、
2013年に0.5%、2014年に0.1%とする目標を
達成できない可能性を示しているとしていた。