メルケル首相が独連銀総裁を支持、ユーロ圏危機対応策への警告で

ドイツのメルケル首相は26日、ARDテレビのインタビューの中で、
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーである
イトマン独連銀総裁に対する支持を表明し、
ユーロ圏債務危機への対応策に関する
イトマン氏の警告を歓迎し、同氏がECB内で
影響力を持つことは前向きなこと、との見方を示した。

メルケル首相はまた、連立与党内の議員がギリシャ
ユーロ圏離脱の可能性を言及することはけん制し、
自らの言葉に細心の注意を払うよう促した。

イトマン総裁は独シュピーゲル誌とのインタビューの中で、
国債購入をめぐるドラギECB総裁の計画に反対を再び表明。

イトマン総裁とは対照的に、メルケル首相はECBが
物価安定に向けた責務の範囲内で行動していると
信じていると述べた。

ここ数週間でメルケル首相の連立与党内、
特にキリスト教社会同盟CSU)から
ギリシャに対する批判が目立ってきている。

CSUのアレクサンドル・ドブリント幹事長は
ギリシャが来年にユーロ圏を離脱することを
見込むと述べていた。

ギリシャのサマラス首相は
先週にメルケル首相と会談。

サマラス首相はドイツの議員に対して
論調を弱めるよう懇願した。

信頼感を回復し、民営化を
進めることが不可能になるとしている。

メルケル首相はサマラス首相が
ギリシャの立て直しに
真剣に取り組んでいるとした上で、
連立与党内の議員に対して
サマラス首相と同様に警告。

欧州は3年にわたる危機の中で
「極めて決定的な段階に」いると述べた。

国際通貨基金IMF)がギリシャ
支援プログラムからの離脱に傾いている
との憶測について問われると、
これが該当する「何らの兆しもない」と述べた。