米FRBが四半期報告公表開始、透明性向上策で頻度高める

米連邦準備理事会(FRB)は27日、
四半期財務報告の公表を開始した。

これまで年次報告だったが、透明性向上の取り組みの
一環として四半期ベースの公表に切り替えた。

監査前の第1・四半期及び第2・四半期の報告に基づく
1〜6月の米財務省への納付額は464億4700万ドル。

2011年1〜6月の404億5600万ドルから大幅に増加した。

FRBは「財務報告手続きの改正で、財務情報をより頻繁に、
より詳しく公表でき、透明性向上につながる」としている。

すでにFRBの財務報告は毎年監査を受け、業務内容も
議会の付属機関である政府監査院(GAO)の審査を受けている。

共和党過半数を占める下院議会は前月、FRB
金融政策を監査対象とする法案を承認した。

これについて、FRBバーナンキ議長は、政治が介入して
中銀の独立性を揺るがすもので、金融政策の効果が弱まり、
経済に悪影響を及ぼすと述べている。
今年は選挙の年。

経済や財政赤字が懸念されるなかで、
FRBが政治的議論の材料の一つとなっている。

景気支援を狙ったFRB国債買い入れについて、
野党共和党からは政府の浪費を許す措置などの
批判が上がっている。