超過準備預金金利引下げ、規模に大きく影響せず=NY連銀エコノミスト

米ニューヨーク(NY)連銀のエコノミストは27日研究報告書を発表し、
超過準備預金金利(IOER)を引き下げても、銀行がFRBに預け入れる
準備預金の規模に大きく影響しないとの見解を示した。

米連邦準備理事会(FRB)の一部当局者は、銀行の貸し出し促進や
経済活性化に向け、IOERを現在の0.25から引き下げる措置への
支持を表明している。

しかしNY連銀のエコノミストは報告書で、IOERをゼロもしくは
若干のマイナスにしても「銀行、企業、家計が、資金の保有
拡大させる公算は小さい」とし、「銀行がFRBに預け入れる
準備預金の規模に大きな影響を及ぼすこともない」との見解を示した。

前週発表されたた7月31〜8月1日の連邦公開市場委員会
FOMC)議事録では、FOMCメンバー「数名」が
IOER引き下げを提案。

「他の複数の」メンバーは、金融市場に悪影響が
及ぶ可能性があるとの懸念を表明した。