ボストン連銀が公定歩合引き下げ要請、KC連銀は引き上げ求める
米連邦準備理事会(FRB)が公表した前月の公定歩合に関する
会議の議事録から、ボストン地区連銀が公定歩合を現在の0.75%から
0.5%に引き下げるよう求める一方、カンザスシティー地区連銀は
1%への引き上げを要請していたことが明らかになった。
残りの10連銀が据え置きを求めたことから、
FRBは公定歩合を0.75%で維持した。
FRBは7月31日〜8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、
政策金利をゼロ近辺に据え置いた。
米経済の回復の勢いは今年これまでに失速したとの認識を示し、
今後追加緩和を実施する可能性があることを一段と強く示唆した。
議事録によると、FOMCの数週間前の時点で、大半の連銀が
経済状況は中期的に好転すると予想したものの、
依然高水準にある失業に懸念を示していた。
また、地方の住宅市況に改善がみられるとする一方、
民間企業は雇用や投資の決定に引き続き
慎重になっていると指摘していた。