スペイン、「バッドバンク」設立の条件めぐりEUと合意=経済相

スペインのデギンドス経済相は29日、スペイン政府と
欧州連合EU)の当局者が、不良債権化した不動産を
引き受ける「バッドバンク」設立に関する一般的条件について
合意したと明らかにした。

同相によると、31日にバッドバンクの
基本的な枠組みについて閣議決定する予定。

「バッドバンク」設立は、欧州諸国のスペイン銀行セクターに対する
最大1000億ユーロの支援条件の一つ。

EU欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金IMF)の派遣団は、
マドリードで24日にスペイン中銀及び経済省の当局者と
設立をめぐり協議した。

デギンドス経済相は「EUとの
見解の相違はない」と述べた。

政府は31日に中銀や銀行再編基金(FROB)の
権限強化に関する法案も承認する見通し。

ロイターが入手した草案によると、政府は中央銀行に対して
問題を抱えた銀行に「早期」介入する権限を与えるとともに、
同国の救済基金であるFROBに対し経営の悪化した
金融機関を清算する権限を強化する。

経済相は全般的な支援をEUに要請するか
依然決定していないことを確認した。

ECBによる債券買い入れと引き換えにさらなる緊縮策を
講じることについて交渉していないと述べた。