2011年の英銀行業界のボーナスは11%減少、規制強化など響く

英国立統計局が19日発表したデータで、2011年の金融部門の
ボーナスが平均1万2000ポンド(1万9500ドル)と、
前年を約11%下回っていたことが分かった。

規制強化や厳しい経済情勢が理由とみられる。

英国内の金融機関で支払われたボーナスは総額130億ポンドで、
4年前のピーク時の190億ポンドから30%以上減少した。

ただ、ボーナス額は依然として
国内平均の8倍以上となっている。

バークレイズやロイヤル・バンク・オブ・スコットランドなどの
大手金融機関に対しては、金融危機の原因とされ
批判を浴びた、高リスク・高報酬を追求する企業文化を
改めるよう求める声が上がっている。

報酬体系も変化してきており、多くの企業では、
基本給を引き上げる一方で、ボーナスは
引き下げる動きが広がっている。

規制強化や投資銀行業務の低迷が続く中、
金融機関はコスト削減による収益力の改善も計っている。