FRBの超過準備への付利、理解できない=ボルカー元議長

カーター、レーガン両政権下の米連邦準備理事会(FRB)で
議長を務めたポール・ボルカー氏は、景気支援に向けFRB
講じている策を踏まえると、なぜ超過準備に対して依然銀行に
利子を支払っているのか理解できない、と述べた。

ボルカー元議長は18日、ロイターTVの
インパクト・プレーヤーズ」のインタビューに応じ、
政策金利は実質ゼロで追加の景気支援策の余地は
限られているが、8.1%に高止まりする失業率を
踏まえると、政策当局者が何らかの措置を
講じるのは理に適っている、と指摘。

「大きな効果を見込めるような措置という意味では
明らかに限界に達した。FRBの通常の取り組みは
ある程度尽きている。ただFRBは『景気は
依然引き続きかなり低迷し、失業率は高止まりしている。
流動性供給が必要だ』と表明している」と語った。

一方で、超過準備への0.25%の付利について、
銀行が預け入れている資金になぜ依然として
利子を支払うのか理解できない、と述べた。