民主代表に野田首相再選、24日までに党執行部人事

民主党は21日午後の代表選挙で、
野田佳彦首相を党代表に再選した。

野田首相は選出後のあいさつで、24日からの
国連総会出席前に党執行部の選任を行いたいとして、
主要な党役員人事に踏み切る考えを示した。

代表選には野田首相のほか、赤松広隆農水相
原口一博総務相鹿野道彦農水相が立候補したが、
野田首相が1回目の投票で過半数の818ポイントを獲得した。

野田氏以外の候補の獲得票(ポイント)数は原口氏が154票、
赤松氏が123票、鹿野氏が113票だった。

野田首相は代表選後のあいさつで、「すべての力を政権運営
党運営に結集してもらうよう、心からお願いする」として、
党の結束及びかけた。

また、「国連総会に向かう前に、これからの党運営の
基礎となる党の執行部を、少なくとも最低限の
重たい役職について事前に私の責任の下で
選任させていただきたい」と語り、その後の会見で、
こうした人事について輿石東幹事長と相談する考えを示した。

ただ、足元では民主党議員の離党が続いている。

20日には今井雅人衆院議員が離党の意向を表明。

代表選を通じて野田首相政権運営に批判的だった
原口氏の周辺などから離党の動きがでる可能性もある。

現在、衆議院での民主党議席数は247。

すでに「日本維新の会」への参加を表明し離党届を出した
松野頼久議員、石関貴史議員と、今井氏を除けば、
あと6人が離党すれば単独過半数を割り込むことになる。

野田首相は代表選後の記者会見で、役員人事を含めて、
どうすれば党がまとまるかとの質問に「ベテランも若手も
政権運営、党運営に何らかの役割果たすことを考えたい。
政策を作ると同時に実現することに汗をかく構図を
作りたい」とし、「衆参選挙も遠くない。選挙対策にも
力を入れながら、全体のバランスを考え、
判断していきたい」と語った。

さらに内閣改造について「内閣の機能強化を図る意味で
交代はあり得ると思う。適材適所で選んでいく」と述べた。