米CFTC委員長がLIBOR改革の必要性強調、「市場金利基に」

米商品先物取引委員会（CFTC）のゲンスラー委員長は24日、
ロンドン銀行間取引金利（LIBOR）は見直しか別の指標採用が
必要であり、銀行の自己申告ではなく実際の市場金利を
基に算出すべきとの見方を示した。
欧州議会での演説前にロイターが原稿を入手した。

ゲンスラー委員長は「新しい、もしくは改正された指標、
観察可能な実際の市場取引に裏付けられた健全な指標を
導入すべき時だ」とし、「指標金利は観察可能な取引に
基づいていることが不可欠だ」と強調した。

また、観察可能な取引に基づく金利は価格発見の現実に
裏打ちされており、不正の対象となりにくいとの見方を示した。

委員長は演説の中で、デリバティブ取引を記録する
独立機関などが、指標金利の基になる市場取引データを
収集することができると提案。

LIBOR設定用に担当者が提示する金利に対し
トレーディングデスクが利益目的で影響を
及ぼすことができないよう、トレーディングデスクとの間に
「壁」を築くことも重要との見解を示した。