スペイン銀への資本注入額、数カ月以内に決定=欧州委

スペインが国内銀行に対するストレステスト
(健全性審査)の結果を公表したことを受けて、
欧州連合EU)の欧州委員会は28日、
数カ月以内に資本注入額を決定するとの
見通しを明らかにした。

欧州委は声明で「金融支援プログラムの実施と
スペイン銀行部門の存続能力と信頼向上に向けた
重要なステップ」として、ストレステストの結果を
歓迎する意向を示した。

その上で「スペインの銀行に必要な公的支援の規模は、
今回の結果に基づいて数カ月以内に決定される」
との見通しを示した。

最終的な資本注入の規模は、資産売却やリストラ、
市場からの資金調達など銀行の取り組みに左右されると指摘した。

スペインの主要14行の独立監査を行うコンサルタント会社
オリバー・ワイマンは28日、ストレスシナリオの下で
593億ユーロ(763億ドル)の追加資本が必要となる
可能性があると発表した。