スイスフランは過大評価、上限維持する決意=スイス中銀総裁
スイス中銀のジョルダン総裁は13日、スイスフランは
依然として過大評価されていると発言、フランの上限を
1ユーロ=1.20フランに設定する政策を継続する意向を示した。
東京で開催中の国際通貨基金(IMF)・
世銀総裁で記者団に述べた。
総裁は「為替相場に上限を設定するという通貨政策は、
現時点で適切だ。今後も最大限の決意でこの政策を
追求する。スイスフランは(1ユーロ=)1.20フラン近辺で
非常に高い水準にある。過大評価と呼びたいのなら、
そう呼ぶことも可能だ」と述べた。
フラン高の最大の原因は、ユーロ圏周辺国
に対する懸念だとも発言。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が
7月に債券買い入れに前向きな姿勢を示して以降、
フランへの圧力が多少和らいでいる、との認識を示した。
ユーロ圏については、ECBの債券買い入れプログラムが
もたらしたチャンスを生かすべきだと主張。
「3カ月前は不透明感がピークに達していたが、
状況は大幅に改善した。(ECBの債券買い入れ
プログラムが)大きく貢献したが、
このチャンスを生かすべきだ」と述べた。