ロシア財務相、先進国の量的緩和に懸念表明

ロシアのシルアノフ財務相は13日、
先進国の量的緩和政策に懸念を示した。

同相は「(経済)全般に不透明感、緊張がみられる。
最大の原因は先進国の多額の債務だ」と指摘。

「(量的緩和という)流動性の未知の状況も懸念要因だ。
すべてが、結果を考慮せずに闇雲に行われているように
思える」と述べた。

「この過剰流動性は現時点ではインフレにつながっていないが、
ある時点でインフレが発生し、非常に深刻な状況に陥る恐れが
ある」とも発言した。

欧州の改革については「経済の操作は超大型タンカーの
操作に似ている。方向を変えようとしても、方向が
変わるまでに長い時間がかかる。さらに、欧州には船長が
17人いるという別の問題もある。方向を変えるにも
全員と協議する必要がある」と述べた。