米「財政の崖」回避に向けた交渉、ゴール遠い=ホワイトハウス
ホワイトハウスのカーニー報道官は17日、
オバマ大統領が減税失効と歳出の自動削減が
重なる「財政の崖」について、感謝祭明けに
議会指導部と協議する予定だと明らかにした。

また大統領は引き続き、中間層の減税を
延長することにコミットしていると述べた。

ただ、大統領が議会指導部と交渉している
合意内容の詳細については明らかにしなかった。

カーニー報道官は記者団に対し、16日の大統領と
議会指導部の協議について「誰もが、赤字削減と
持続的な景気回復、雇用創出に向けたバランスの
取れたアプローチを達成するという共通の目標を
反映した合意を望んでいることを表明した」と語った。

その上で「私はいくつかの措置について大統領と
指導部が検討すると確信しているが、決してゴールは
近くないため、そのプロセスがどうなるかに関しては
説明したくない」とした。

オバマ大統領は再選以降、中低所得層向けに
「ブッシュ減税」を延長する一方、富裕層の
減税を失効させたい意向を強調してきた。

ただ、全面的な歳出の自動削減に関する言及が
減ったことから、大統領は財政問題に2段階で
取り組む方針ではないかとの見方が出ている。

カーニー報道官は、大統領と議会指導部がそうした
「2段階」計画で合意したかとの記者団からの質問に対し
「あなた方はかなり先走りしている」と指摘し、
大統領は、中低所得層の減税失効の回避に
依然として注力していると述べた。