米NY州司法長官、不適切なMBS販売でクレディ・スイス提訴へ
米ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は、
クレディ・スイスによる不適切な住宅ローン担保証券(MBS)
販売で投資家が多額の損失を被ったとして、同社を民事提訴する
準備を進めている。
関係筋が19日明らかにした。
関係筋によると、クレディ・スイスがMBSに組み込まれている
ローンの質について投資家に誤った説明をして販売した結果、
投資家は合計112億ドルを超す損失を被ったという。
提訴は21日に行われる予定。
クレディ・スイスのコメントは得られていない。
シュナイダーマン司法長官のスポークスマン、
ジェームズ・フリードランド氏はコメントを拒否した。
シュナイダーマン司法長官は先月、JPモルガン・チェースを
相手取って、同じような訴訟を起こしている。
JPモルガンのケースでは、同社が2008年3月に
買収したベアー・スターンズが販売したMBSにより、
投資家が合計225億ドルを超す損失を被ったとして訴えている。