ギリシャ債務削減策めぐるユーロ圏財務相の協議は前進=ユンケル議長

ユーログループのユンケル議長は、20日行われた
ユーロ圏財務相会合ではギリシャの債務削減策について
進展があったものの、テクニカルな問題を解消する必要が
あると明らかにした。

その上で11月26日に再協議を行う方針を示した。

ユンケル議長は12時間近くに及んだ協議の後に声明を発表し、
「ユーログループは徹底的な議論を行い、ギリシャ債務の
持続可能性にさらに大きく貢献するための信頼できる
一貫性のあるイニシアチブを見つけ出すことに向け
前進した」とした上で、「ユーログループは債務削減策の
テクニカルないくつかの問題を解決するため協議を中断した。
われわれは26日に協議を再開する予定だ」と述べた。

声明は、ギリシャが先に財政赤字削減策や2013年予算案を
可決したことや、中期的な財政戦略を策定したことに歓迎の意を表明。

「これらの努力は財政調整プログラムに対する当局の
強いコミットメントを示している。ユーログループは、
ギリシャの当局や国民による大きな努力を称賛する」と指摘した。

この日合意できなかったことに関しては「われわれは
合意に近づいているが、テクニカルな検証を
行わなくてはならない。財政に関する計算も必要だ。
大きな政治的対立は存在しない」として、テクニカルな
問題を確認する時間が必要なためだと説明。

さらに「一部のメンバーは、首脳会合や(各国の)議会に
諮りたいと考えている。それはすべての国ではないが、
われわれは議論を中断し、月曜(26日)昼に
再開することを決めた」と述べた。

また「ギリシャは行動した。次はわれわれが行動する番だ。
最も難しい点は、ギリシャの債務の持続可能性に関する
分析だ」と指摘した。