UBSの元トレーダーに禁錮7年、23億ドルの損失にからむ詐欺で

英裁判所は20日、スイスの銀行大手UBSの
23億ドルの損失にからむ裁判で、同行元トレーダーの
クウェク・アドボリ被告(32)の2件の詐欺罪を認め、
禁錮7年の有罪陪審評決を言い渡した。

判事によると、7年のうち半分の期間は
服役しなくてはならないが、同被告が
これまで収監されていた期間を差し引くと
服役期間はあと2年半となる可能性が高い。

ガーナ出身のアドボリ被告は、ロンドンにある
投資銀行部門の上場投資信託ETF)デスクの
シニアトレーダーとして勤務していた当時に、
未承認の取引を行って同行に23億ドルの損害を
与えたとして、詐欺と不正会計の罪に問われていた。

同被告は、容認されたリスク限度をはるかに超えた取引をし、
実際の持ち高を隠す不正会計を行ったことを認めている。

しかし、実際の持ち高を隠すための
4件の不正会計については無罪とされた。