ヘッジファンドからの資金引き出し要求が増加、米富裕層減税打ち切りを懸念

ヘッジファンド向けサービス会社SS&Cテクノロジーズによると、
11月のヘッジファンドからの投資家の資金引き出しは、
3年ぶり高水準近くに達した。

米国の富裕層向け減税が打ち切られる可能性が
あるとの懸念が背景にあるとみられている。

SS&Cテクノロジーズがまとめた運用資産に対する
資金引き出し要求をみる指数は11月に5.19%となり、
10月の3.19%、2011年11月の3.44%から上昇した。

SS&Cテクノロジーズの会長兼ビル・ストーン最高経営責任者
(CEO)はロイターに対し、オバマ大統領の再選でヘッジファンド
収益がより高い税率で課税される可能性があるとの懸念が指数を
押し上げたかもしれない、と指摘。

感謝祭などの休暇を前にした資金需要や
景気の先行き不透明感も影響している、との見方を示した。