中国業者が豪燃料炭3隻を契約不履行、価格や需要低迷受け=市場筋

世界最大の石炭輸入国である中国の業者が、
石炭の国内価格と需要低迷を受け、最近
少なくとも大型船3隻のオーストラリア
産燃料炭の購入契約を不履行(デフォルト)とした。
複数の市場関係者が明らかにした。

1人の関係筋は「価格が受け渡し
間際になってトン当たり約2〜3ドル下落した。
港や発電所の在庫水準が高いことも、不安に
追い打ちをかけた」と語った。

中国の別のトレーダーは「需要低迷、高水準の在庫、
信用状(LC)発行の問題など複数の要因が重なった」
と述べた。

中国国内の石炭価格の下落から
在庫処理への懸念も広がったという。

ただ、今回デフォルトとなった燃料炭は比較的容易に
市場で転売されていることから、デフォルトが
多発することはないと慎重ながらも楽観的な見方が
示されている。

3人の関係筋によると、10月初めに11月渡しの契約が結ばれ、
その際の豪産石炭の基準価格は1トン当たり約85ドルだった。

グローバル・コール・インデックスが11月初め、
81.40ドルを付けた後にデフォルトが発生した。