ドイツ与党の有力議員、ギリシャ債務減免の可能性を否定

ドイツ与党キリスト教民主同盟(CDU)の有力議員
ノルベルト・バーセル氏は21日、民間が保有する
ギリシャ国債を対象とした債務減免は他に支援を
受ける国に重大なメッセージを送ることになり、
ギリシャ問題の抜本的な解決にはつながらないと警告した。

ギリシャの国際支援機関は20日遅くの協議で
ギリシャの債務を持続可能な水準へ引き下げる
方法で合意に至らなかった。

バーセル氏は、ドイツのラジオ局DEUtschlaNDfunkに対し、
資金の不足分を埋め合わせる方法で意見対立がある以上、
合意に至らなくても不思議ではないと述べた。

国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事は欧州各国が
ギリシャ向け融資について損失を受け入れることを求めているが、
メルケル首相はこれに強く反対している。

バーセル氏はアイルランドポルトガル、あるいは
スペインに対して重大なメッセージを送ることになり、
彼らからはなぜ自分達は厳しい条件を受け入れて
厳しい策を推し進めなければいけないのかと
すぐに問いかけられるだろう、とした。

その上で、問題を抱える国にとっては債務減免は
最も都合よく容易な方法かもしれないが、
われわれは債務を抱えた根源となる問題を
解決しなければいけないと述べた。